奥村武博さん(46)は高校3年生だった1997年のプロ野球ドラフト会議で、阪神タイガースから6位指名を受けた。
入団当時の契約金が4千万円、年俸は480万円。高校を卒業し、他の業界に入った新社会人と比べたら、高給取りだ。
「右肩上がりで稼いでいく。バラ色の人生を描いていた」と笑う。
次第に、金銭感覚がおかしくなった。
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19歳だった1年目のオフには、年俸の一部を積み立てていた150万円ほどの定期預金を解約した。
22歳で戦力外 貯金ほぼゼロ 救った一冊のガイド本
同級生に食事代をおごり、使い切った。プロ2年目以降は、多いときで、1日20万円使った。
スポーツ界には「タニマチ」…